吉木伸子先生の本から知った3つの肌老化に効く成分とは。

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よしき皮膚科クリニック銀座院長・吉木伸子著『スーパースキンケア術 あなたの肌はまだまだキレイになる (集英社文庫)』を読みました。

年齢を重ねた肌の悩みに対する化粧品を選ぶなら、まず肌の老化について知りたい。そう思ってまずは吉木先生の手軽な文庫本から読むことにしたんです。

本にはスキンケア以外の食事、ストレス・ホルモン、プチ整形のことまで書いてあります。

流行っている・売れているから、良いものなのか?さまざまな疑問に対する答えが愉快で説得力があり、吉木先生のスキンケア術にはまりそう。

とくに肌の老化とアンチエイジングに効果のある成分についての記述は、今までの常識が変わりました。

目次

アンチエイジング化粧品はどう選ぶ?

化粧品

アンチエイジングとは老化を予防するという意味です。

この成分がいいと聞けば試したくなり、あの食べ物が効くと聞けば食べてみたくなりますね。

アンチエイジングの情報はたくさんあるのに、自分に必要なものがなにかと言われたら即答できません。

アンチエイジングの化粧品は、解決したい目的に合わせた成分を選ばないといけないそうです。

老化対策の化粧品は、山ほど出回っているから、正しく選ばないといけない・・・のだが山ほどあるようでも、実は3種類に分かれるのである。

p.162 より

3種類なら覚えやすそう。

肌老化の3つの要素とは何か

花を摘むお年寄りの手

肌老化の3つの要素、それは「シワとシミとくすみ」だそうです。

えっ?それじゃ、ほおのたるみとか、開いた毛穴は老化じゃないんでしょうか?私の悩みは「たるみと毛穴」なんですけど。

たるみも毛穴の開きも、要はすべてコラーゲン繊維が弾力をなくした結果。

弾力がなくなって毛穴が開き、毛穴がつながるようになってシワができ、最後に皮膚全体がたるんでくるんですって。

何ですか、この連携プレー(笑)

結局、毛穴とシワとたるみは同類項ということになる。
鼻水と鼻づまりが同類項であるのと同じである。
P.163

ふっ、吉木先生の例えがわかりやすくて笑うしかない。

シミはメラニンの増加によるもので、くすみはターンオーバー(新陳代謝)の低下により角質が厚くなったもの。

以上のシワ、シミ、くすみ3種類の肌老化の中で、自分が解決したいものに対する成分を選べば良いということですね。

3つの肌老化に効果的な成分

シワ

シワは乾燥ではなくコラーゲン繊維が弾力をなくした結果なので、コラーゲンを増やすケアが有効だそうです。
コラーゲン入りの化粧品に、つい飛びついてしまうけど。

  1. レチノール
  2. レチノールとはビタミンAの誘導体で、真皮への浸透度がよく、コラーゲンを増やして小ジワを改善する作用があることが医学的に実証されている。
    P.164

    レチノールは目元の小ジワや浅いシワに効果的なようです。目元の美容液に入っていることが多いですよね。

    ただ刺激も強く、肌がかさついたり赤くかゆくなったりする人も多いため、肌が弱い人は注意が必要です。他の成分を使ったほうがいいかもしれません。

  3. ビタミンC誘導体
  4. ビタミンC誘導体は、肌に吸収されにくいビタミンCを肌に入りやすい形に変えたものです。

    コラーゲンの合成に必要な成分で、他にも美白作用・抗酸化作用・皮脂抑制作用などさまざまな効果があります。

    このビタミンC誘導体は、クリームよりも水に配合したほうが安定するので化粧水で使うほうがいいそうですよ。

    ビタミンC誘導体にはいくつか種類があり、中でも浸透力が高く有効なものは

    • リン酸アスコルビル
    • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

    化粧品の裏に書いてある成分、小さい文字からこのカタカナを探すの老眼にはきついなぁ。ネットで検索しましょう。

    レチノールが使えない人はビタミンC誘導体のほうがよいかも。

  5. ナイアシン(ビタミンB3)

ビタミンCと同じく水溶性ビタミンの1種です。ナイアシンはコラーゲンの合成を高めてくれて肌の代謝を活性化し、ハリを与えてくれます。

レチノールやビタミンC誘導体の刺激が強くて使えない人は、ナイアシンの入った化粧水・美容液を選ぶと良さそうですね。

ちなみに・・・

コラーゲンを食べてもコラーゲンにはならない
P.150

これはちょっとショックでした〜。いま飲んでいるコラーゲンがあったので。

シミ

医薬部外品として、美白の効能をうたってよいのは12種類のみである
P.74

医薬部外品とは、医薬品と化粧品の中間に位置するものです。ある効能をもつ成分を配合するなどの基準を満たしているものが認可されます。

じつはこの本が出版された2011年時点では、厚生労働省が認める有効な美白成分は12種類で紹介されていました。

2015年に出版された吉木先生の著書『一生ものの美肌をつくる 正しいエイジングケア事典 (基本の美容シリーズ)』より引用します。

  1. ビタミンC誘導体
  2. アルブチン
  3. コウジ酸
  4. エラグ酸
  5. ルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)
  6. リノール酸
  7. カモミラET
  8. m-トラネキサム酸
  9. 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
  10. エナジーシグナルAMP
  11. マグノリグナン
  12. プラセンタエキス
  13. D-メラノ(ナイアシン)
  14. ロドデノール
  15. TXC

シミが気になっているなら、こういったメラニンの生成を抑える成分が入っているかどうかが目安になりますね。

こんなにさまざまな成分があると、効果も刺激も人によってちがうと思いますので、トライアルセットで自分の肌を確認しながら見つけていくしかありません。

私はシミは見なかったことにしてますが、ほおのにきび跡が悩みです。

くすみ

年齢とともにターンオーバー(新陳代謝)が遅くなると、皮膚の一番上の表皮がやせて薄くなります。

するとその下に死んだ角質細胞がどんどん暑さを増していき、肌がくすんで見えるんです。

私、死んだ角質は表皮の上に重なっていくのかと思ってました。

ターンオーバーを高めるためにはなんといってもピーリングである。

余分な角質を少しとらないと、下から皮膚が生まれてくるのに邪魔になるのである。

P.165

へぇ、ターンオーバーかーって聞き流しちゃダメよ。ピーリングによってターンオーバーが高まると

  • 肌の代謝がアップし、若返り効果がうまれる
  • 真皮のコラーゲンをふやしてくれる
  • できてしまったメラニン色素の排泄を促す作用がある

なんだ!肌老化全部にいいことばかりすぎて、今すぐピーリングしたくなる。

ピーリングってしみそう、薬品のようで怖いというイメージがあるかもしれませんが、最近では安全な方法が確立されています。

ホームピーリング化粧品を選ぶならクリームやジェルなどの洗い流すタイプを選んだほうがいいそうですよ。石鹸タイプはピーリングの力が弱いそうなので。

まぁ、より効果的なピーリングを実感したいならクリニックでピーリングを受けたほうがいいでしょう。

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化粧品にエイジングケアを期待するなら

化粧水をつける女性

化粧品になんらかのアンチエイジング作用を期待するのであれば、この3つ、すなわちコラーゲンを増やすか、メラニンを減らすか、ターンオーバーを高めるかのどれかの作用があるものでないと意味がないということである。

なぜこのようなことを言うかというと、そのどれにも該当しないものをただ漠然と使っている人があまりに多いからである。

P.167

あ〜耳が痛い。私は漠然と、保湿さえすれば・乾燥しなければいいとうるおいだけを基準に選んできました。

化粧品で肌をしっとりさせて、コラーゲンを内側からとれば、肌の土台が整うと思ってきたのはなんだったんだろう(笑)

こんなにアンチエイジングの情報があふれているのに、エイジングケアに作用のある化粧品の成分について考えるという基本を忘れていました。

そもそもアンチエイジングの成分は、肌に若干刺激のあるものが多い。

老化にさからうことは自然にさからうことだからである。

いずれにせよ、抗老化にチャレンジしてみるならば、効果と根拠のはっきりしたものを選ぶべきである。

P.168

筋トレも筋肉に負荷をかけ、時に筋肉痛を経験しながら強くなっていきますよね。

肌の状態が変わらないからといって漠然とスキンケアをしていると、老化の時計は素直に進んでいくのです。

私は抗老化にチャレンジしていきたいと思います。

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