肌のハリや弾力がなくなってきた。たるみやほうれい線が気になる。
きっとこれは加齢によるコラーゲン不足に違いない。そう思ったあなたは、ちょっと値段の高いコラーゲンドリンクに手を伸ばすでしょう。
私もその一人。3ヶ月ほどコラーゲンドリンクを飲み続け、そしてお金がもったいなくなってサプリを飲んでいました。
「肌がぷるぷるになる」「膝や関節に良い」と疑わなかった私は、コラーゲンを飲んでも肌のコラーゲンは増えないと書いてあった皮膚科医吉木伸子先生の説明に衝撃を受けました。
そして今回自分で調べて出した結論。
コラーゲンを飲んでも、肌の細胞が作ろうとしないかぎり肌のコラーゲンは増えない
この記事を書くことで、コラーゲン商品をすすめられなくなる。そのことに、ちょっと心が震えるチキンハートの私・・・(泣)
でもね。私にもあなたにとってもエイジングケアに効果のないものは、おすすめできないから。
私が飲んでいたマツキヨのコラーゲンサプリはこれです。セラミドもよくばりました。
2週間前からこのコラーゲンサプリを飲むことをやめてみました。いまのところ、肌にとくに変化はないというのが私の実感です。
加齢で肌のコラーゲンは減少する
加齢によって、肌の奥の真皮にあるコラーゲンが減少するのは事実です。コラーゲンが減り皮膚全体の弾力なくなることが、シワやたるみの原因となります。
肌のコラーゲンを維持している女性ホルモンは30代から減り始め、更年期、閉経とともに急激に減少します。
残念ながらコラーゲンを作る材料があっても、生産する力はなくなっていく。これが現実だということをまず受け入れましょう。
コラーゲンにはゼラチンのようなぷるぷるしたイメージがありませんか?
フカヒレやすっぽん、鷄の皮を食べた翌日は肌が潤った気がしてました。
コラーゲンをとることでその弾力がよみがえるかのような錯覚、そして肌のコラーゲンそのものが増えるような気がしますよね。
でも、コラーゲンていったいなんでしょうか?
そもそもコラーゲンとは何か
体の中のコラーゲンは、皮膚や骨・軟骨をはじめ全身のあらゆるところで使われています。
コラーゲンとは、タンパク質の1種です。タンパク質だから、お肉や卵と同じなんですよ。
食べたり飲んだりしたコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。豚肉を食べても豚肉にならないのと同じこと。
もう一度生物の勉強をやり直しま〜す。タンパク質は食べたら消化器官でこのように「アミノ酸」に分解され、小腸から吸収されます。
すみません。図で読んでください。
アミノ酸は再びコラーゲンになるのか
分解され肝臓に蓄えられたアミノ酸は、必要になると体の中で再びタンパク質に合成されます。
ただし、コラーゲンに再合成されるかどうかはわからないんだそうです。「顔の皮膚のコラーゲンにもどって〜」、「膝の関節になって〜」と念じても気合を入れても、人間は操作できない。
そりゃそうですよね。
プラシーボ効果(効果があると思い込むことによっていい影響が出ること)はあると思いますが、コラーゲンを食べても再び肌のコラーゲンになるかは細胞のみぞ知るということです。残念ながら。
低分子コラーゲンならいいのでは?と調べてみたのですが、これだという確証は得られませんでした。
低分子コラーゲンペプチドは、分解・吸収が早くなる、吸収されやすいのはたしかです。でも最終的にアミノ酸として肝臓に蓄えられるなら、肌のコラーゲンになるか不明なのは同じだろうなと私は思っています。
コラーゲンは保湿成分として有効
食べたり飲んだりするコラーゲンについてまとめると
- コラーゲンはタンパク質の材料となるアミノ酸に分解される
- 肌の細胞が作ろうとしないかぎり、材料のアミノ酸で肌のコラーゲンは増えない
となります。
ただし私のバイブル皮膚科医吉木伸子先生によると、化粧品に使われているコラーゲンという成分は、角層の水分を保つ作用があり保湿成分としては有効だそうです。
肌の奥の真皮のコラーゲンが増えないのは同じですが、保湿効果で肌がしっとりして若返った感じはするかもしれませんね。
コラーゲンを増やす成分の入った化粧品を使うこと
コラーゲンを増やし、シワやたるみに有効なのは、コラーゲンを増やす成分の入った化粧品を使うこと。これにつきます。
コラーゲンを増やす成分はいくつかあり、効果が高いものは
- ビタミンC誘導体
- レチノール(ビタミンA)
- ナイアシン(ビタミンB3)
これらの成分は、肌の真皮まで浸透してコラーゲンの生みの親「線維芽細胞」の働きを活性化させてくれるそうです。
活性化してコラーゲンがつくられるのを促してくれるんですね。
同じお金を使うなら、飲む食べるコラーゲンではなく「コラーゲンを増やす成分の入った化粧品」に使おうと決意しました。
というわけで、ナオミは化粧品探しの旅に出た。つづく。