中学受験の読書におすすめ!入試によく出題される作品をまとめました。

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2013年から2015年の過去3年間で、中学入試問題出題頻度が高い作品をまとめました。

中学受験の国語の入試問題は、たくさんある文章の中から学校側が「この内容をしっかり読んでわかる生徒がほしい」という意図を持って選んでいます。

入試問題の文章はある程度むずかしく質の高いものが多いので、国語の力をつけたい中学受験生にはぜひ読んでほしい文章ばかりです。

目次

中学受験の国語で必要な勉強は

うちの子は読書が好きだから国語は得意という人がいます。本をたくさん読めば国語の成績は上がるのでしょうか?

中学受験の国語は、「論説文、随筆」「物語文」、「詩」というテーマに分かれ、読み方や考え方の違う文章を学んでいきます。それは小学生の子どもにとって始めはチンプンカンプンなはずです。

でも、毎週勉強しテストを受けていくうちに、この少しむずかしい文章をある程度嫌がらずに読むことができるようになるのです。

いくら読書の量が多くても、いつもの簡単な文章や読みやすい文章ばかり読んでいては中学受験の国語を解く力は身につきません。

中学入試問題出題頻度が高い本をおすすめする理由

検索すれば中学受験におすすめの本がたくさん出てきますね。親がよさそうな本を購入して与える場合、はりきって親が一生懸命アレもコレも購入してしまうとパンクします。

勉強に忙しい中学受験生はたくさん本を読むヒマなんてありません!

最初に書いたように中学受験の国語の入試問題は、学校側が「この内容をしっかり読んでわかる生徒」を意識して選んだ文章です。

でる順シリーズがあるように多くの学校が出題する文章というのは、この年齢の子どもに身につけさせたい読解力がつくよい文章と言えます。

そして出題頻度が高いということは、それだけ合格できる学校が増える国語の力も身につきますね。

過去三年間の中学入試問題出題頻度の高い本

2013年から2015年の過去三年間の中学入試問題で出題頻度の高かった本を集めました。

長男は2013年に、次男は2018年に中学受験しましたが、こうしてまとめてみると中学入試だけではなく、私立中学入学後にもおすすめされる本が並んでいます。

出題頻度の多い順に紹介していきます。

1位『農は過去と未来をつなぐ――田んぼから考えたこと』宇根 豊

イネを植えるのに、なぜ田植えって言うんだろう?田んぼの生きものを数えてみたら、5700種もいることがわかった。田んぼはイネを育てるだけでなく、多くの生きものを育てているのだ。環境稲作を提唱してきた著者が、生産者減少や食料自給などの問題を考えながら、「農」が本来もっている価値を1つ1つ拾いあげていく。

 

2位「小学五年生」重松 清

クラスメイトの突然の転校、近しい人との死別、見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心、淡い性への目覚め、ケンカと友情―まだ「おとな」ではないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、十七篇のショートストーリー。

2位「しずかな日々」椰月 美智子

おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に―。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。

4位「十二歳」椰月 美智子

鈴木さえは小学6年生。友だちもいっぱいいるし、楽しい毎日を過ごしていたのに、ある日突然、何かがずれはじめた。頭と身体がちぐはぐで、なんだか自分が自分でないみたいな気がする。―大人になったら、自分は特別な「何か」になることができるのだろうか?―「思春期」の入り口に立ったさえの日々は少しずつ変化していく。第42回講談社児童文学新人賞受賞作。小学上級から。

4位「なつかしい時間」長田 弘

言葉、風景、人たち、本…。この国の未来にむかって失われてはいけない大切なもの。二十世紀の終わりから二十一世紀へ、そして3・11へという時代に立ち会いつつ、再生を求めて、みずからの詩とともに、NHKテレビ「視点・論点」で語った十七年の集成。

6位「生態系は誰のため?」花里 孝幸

生息するプランクトンの種類や数で湖を観察すると、タフで豊かな生態系のようすが見えてくる。自然環境について、手前勝手な思い込みは捨てよう。人類が生き残るための、目からウロコの生態系論。

6位「リボン」草野たき

「先輩、リボンくださぁ~い」卓球部女子には、卒業式に先輩から制服のリボンを貰う伝統がある。人気があるのは、卓球のうまさよりも、断然彼氏持ちの先輩。試合も勝てず、彼女もいない池橋先輩に、亜樹はなぜかリボンを貰えなかった。部活も家族も友だちも「波風を立てないこと」をモットーに生きてきた亜樹の中で、今、何かが変わりつつある…。うつりゆく十五歳の気持ちをリアルに描いた一年間の物語。

6位「今ここにいるぼくらは」川端 裕人

美しい自然が残る里山の近くで暮らす小学生・大窪博士。読書が何より好きな博士だったが、放課後や夏休みには近所の野山を駆け回る日々。ちょっと変わり者のクラスメイトのサンペイ君や妹と、UFOを見に行ったり、「オオカミ山」に住むオニババを訪ねたり、小さな冒険を重ねる。しかし、ある日なぜか博士はクラス中から無視され始めて…。懐かしい昭和の風景の中で語られる少年の爽快な成長物語。

6位「あと少し、もう少し」瀬尾 まいこ

陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが…。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。

10位「自分力を高める」今北 純一

成績や肩書に縛られない、リスクを恐れずにチャレンジする、コミュニケーション能力を高める、ワクワク感を大切にしてミッション、ビジョン、パッションを持つ…。国際ビジネスの最前線で活躍する著者から若い世代に向けたメッセージ。自分の道を見つけ、夢と希望に向かって生きるための実践的アドバイス。

10位「ポニーテール」重松 清

マキとフミは、できたてホヤホヤの「新米きょうだい」二人の心は、近づいたり離れたり、すれ違ったり衝突したり…こんなふうにして、わたしたちは少しずつ家族になっていく。母を亡くした小学四年生のフミ。親の離婚で苗字も学校も変えなくてはならなかった六年生のマキ。それぞれの父母が再婚して「家族」となった二人の少女が過ごした始まりの日々を、やさしく見つめる姉妹小説の決定版。

10位「友だち幻想―人と人の“つながり”を考える」菅野 仁

友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになるための本。

10位「サッカーボーイズ 再会のグラウンド」はらだ みずき

ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる…。個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説。

そのほか大人が読んでも面白いおすすめの本

「生物学的文明論」本川 達雄

「くちびるに歌を」中田 永一

「科学的とはどういう意味か」森博嗣

「自分探しと楽しさについて」森博嗣

「おはようからおやすみまでの科学」佐倉 統,古田 ゆかり

「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田 恒泰

【まとめ】文章はぜひ音読を

物語は、お子さんと同年代が主人公の内容が多いです。この年頃に感じる気持ちを言葉にしていますが、大人が読んでももちろん楽しめます。

説明文・論説文は、こんなむずかしいのわかる?という内容もありますね。でも受験勉強をしている子どもたちは段落のかたまり、接続詞を考えながら読んでいます。

ぜひおすすめしたいのが「音読」です。

読書が嫌いな子は、流し読み、飛ばし読み、読み間違いをしてしまいがちだからです。大人でもそうですよね。

黙読より音読の方が、内容が頭に入りやすく理解しようとして読むようになります。

私も小さい頃知っていれば、国語の成績が良かったのにな・・・。ブログの文章力アップに私も子どもと一緒に読みたいと思います。

小学生だって読んでいる!「視点を変えると世界が変わる」中学入試で見つけたおすすめの本3冊

入試直前に慌てないために、12月にやることリスト作りました。

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